今年も一休さんの町で!

  一休さんの町、京都府京田辺市。4年連続で講座の依頼を受け、京田辺市中央公民館で市職員様にむけての、

やさしい日本語研修会を2026年2月6日(金)に行いました。

 一般社団法人チームやさしい日本語からは、老邑敬子が講師、畑中英理子、福田一也がアシスタントを担当しました。

 

 

 この講座、毎年、私たち「チームやさしい日本語」にお声がけをいただいていますが、京田辺市様の多文化共生の取り組みを

肌で感じたり、担当者の方々と触れ合ったり、受講者の意見をうかがえるのは、私たちにとっても貴重な時間です。

 

 今年も例年同様、多様な部署や団体から50人近い日本人と、10名の外国人に参加いただき、学びと、笑いに満ちた2時間となりました。

 

 

 

 今回も、前半はやさしい日本語のレクチャーを行いました。その中で特に興味深い事として、京田辺市の外国人人口の変動を

説明しました。2025年末京田辺市の外国人人口は1700人でしたが、歴史的に外国人人口第1位だった中国と2位のベトナムが

去年入れ替わったこと、さらに、スリランカ、ネパール、ミャンマーのアジアの国々の伸びも顕著であることをお伝えすると、

参加者の皆さんが大きく頷いておられたのが印象的でした。

 

 ほとんどが初めて参加される方でしたが、「今回3回目やねん」とおっしゃたのは、国際交流団体の男性。「何回来ても、

勉強させてもろてる」と、ありがたいお言葉をいただきました。私たちも、やさしい日本語に関係する情報のアップデイトを

怠ってはいけないと、身が引き締まりました。

 

  

 

 後半は10のグループに分かれてのワークショップ。日本人4、5人に外国人1人という構成です。

今回は京田辺市様からのリクエストで、子育てに関する言い換えも取り上げました。確かに1700人を超える外国人が

暮らしていると、「保育所」の利用を希望する人も多数いると考えられます。京田辺市には「保育の申し込みのてびき」という冊子(HP版)がありますが、日本語が上級レベルでもなかなか理解するのは難しそうです。

 ワークショップでは、まず、「保育所」「保育を必要とする事由」「月64時間の就労」「保護者の就学」などの、外国人が子供を

預けたいときの入口の言葉の言いかえにチャレンジしてもらいました。あるグループで「保育所は、昼間に子供を預かってくれる…」と話し始めたところ、「ひるま なんですか わかりません」と外国人から質問が出ます。簡単だと思う言葉に落とし穴です。また、違うグループでは、「事由って?」…と、日本人同士が額を寄せています。

 

 役所の書類には外国人でなくても、難しいものがたくさんあるようです。役所の表現をまず自分たちの普段の言い回しに換える。そして、それをやさしい日本語に換えるというように取り組んでおられました。

 果敢なチャレンジに、終盤には、あちこちのグループで「わかった!」と「いいね」ポーズが出ていました。

 

 2日後に真冬の総選挙を控え、雪のちらつく中、投票を呼びかける京田辺駅前の一休さん。

 

 外国人人口が2000人を迎えようとする京田辺市の共生に、どんな知恵を出してくださるでしょうか。

                                    (記:老 邑)