2025年9月27日(土)研修実施事業者RICCA様との協業として「カスタマーサービス研修」のお手伝いをしました。
(翻訳および講座アシスタントは岸本が担当しました。)
RICCA様は様々な企業の社員の皆さんに社内研修を行っておられます。今回は、販売員のベトナム人の女性のための「CS(カスタマーサービス)研修」を実施されました。
お手伝いしたのは、研修資料をやさしい日本語に翻訳することと、研修中にやさしい日本語を使って講師の方の補助をさせていただくことでした。

今回はN2をすでに持っている外国人社員ということでしたので、講師が作成された発表用パワーポイントの中の「背筋・首筋」など少し難しい漢字にふりがなをつけました。また、「企業理念」など一般会話では使わない言葉には、読み方以外にやさしい日本語も併記することにしました。そうすることで受講者の方の今後の日本語力アップも目指しました。

お店の印象は第一印象で決まります、との講師の言葉に、受講者の方は大きくうなずいています。
研修の中にはマナーの基本ももちろん含まれていて、お辞儀や笑顔の練習もたっぷり時間をかけます。
研修の途中で、日本語の勉強はどのように続けていますか?と質問すると、休みの日には国際交流センターが開いている日本語の勉強会に通っているとのことでした。学生時代ならともかく、社会人になっても日本語の勉強を続けることはなかなか難しいことです。これからも前向にがんばって欲しいと思いました。

今回、初めてRICCAさんとの協業を担当させていただき、大変多くの気づきがありました。様々な企業でも、マニュアル作成や
研修は実施されていることと思います。ただ、N2やN1の資格を持っていても、社会人になりたての外国人の社員にとってはわかりにくい言葉やルールが存在していると実感しました。
彼らが日本語の上達に努力することは当然期待したいことですが、こちらの意図や意思を伝える際に、やさしい日本語を取り入れることによって、彼らの理解も格段にアップすることを確信しました。
外国人社員の育成に悩んでおられる企業もたくさんあると思います。ぜひ、このようなやさしい日本語を取り入れた研修をご検討いただいてはいかがでしょうか。(記:岸本)
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