2025年9月11日(木)TCJ大阪校にてやさしい日本語講演を行いました。(講師:福田)
TCJは、37年以上の歴史と伝統を持つ日本語教師養成講座などを展開する総合日本語教育機関です。

今回は会場とオンラインのハイブリット式。質疑応答を含む約1時間(ワークショップなし)のやや短い講義でした。
日本語教師を目指す方も多く参加されることから「日本語教師必見!外国人に伝わるやさしい日本語とは?」と題し、
日本語教師とやさしい日本語の関連を意識しながら話を進めました。

やさしい日本語の基礎である「は・さ・み・です」や外国人の苦手な日本語「3K」(Kanji・Katakana・Keigo)について
お話しし、短い練習問題を解いてみました。
それをより的確に行えるのが、日々外国人に接している日本語教師です。日本語教師は日ごろから学習者のレベルに合わせて話す「語彙コントロール」を行っています。その能力をやさしい日本語の中で発揮することで、より適切で相手のレベルに即した
やさしい日本語の使用が可能となります。
いわば、日本語教師はやさしい日本語のスペシャリスト的存在といえるでしょう。そのため、学校を一歩出れば、今度は日本語の先生としてではなく、やさしい日本語の使い手として、様々な場面で活動の場が広がります。地域社会の中では、日本人と外国人とをつなぐ「地域コーディネイター」として、職場やビジネスの場面では「やさしい日本語の指導者」として、その経験を活かすことができます。すでに日本語教師で活躍されている方はもちろん、これから日本語教師を目指す方も、自身のスキルにやさしい日本語をプラスすることで、活躍の場を広げてみてはどうでしょうか。

最後の質疑応答の中で、やさしい日本語を習得する効果的な勉強方法として、ワークショップの活用をご提案しました。
やさしい日本語を知識として学んだあとは、それを運用し、経験を積むことが大切です。チームでも年に数回、ワークショップ付きのセミナーを開催していますし、今後、TCJさまでも企画されるかも知れません。
次回はぜひ、ワークショップでみなさまとお会いしたいと思います。(記 福田)
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