泉佐野市やさしい日本語講演!

 

2025年7月25日(金)、泉佐野市立生涯学習センターにて、やさしい日本語の講演を行いました。(講師:福田)

 

 

 「誰一人とりのこさない学校園をめざして」をテーマとする「佐人研(泉佐野市在日外国人教育研究協議会)」の

夏期一日研究会の分科会で、泉佐野市の小学校・中学校の先生140名以上の参加申し込みがありました。

 今回は学校関連ということで「外国ルーツの児童・保護者に伝わる「やさしい日本語」」と題し、

やさしい日本語の基礎はもちろん、やさしい日本語を応用したお知らせ文の作成や教科指導の方法などもご紹介しました。

 

 前半は、やさしい日本語の基礎について。やさしい日本語のコツである「は・さ・み・です」(はっきり・さいごまで・

みじかく・ですます)を説明した後、主に外国人の保護者と会話する場合を想定したやさしい日本語の変換練習を行いました。

 今回、ワークショップは行わず、その場で答えてもらいましたが、さすがは先生方。難なく答えていきます。学校関連の用語は

難しいものが多く、「食物アレルギー」など難易度の高いものはイラストなどの併用も有効となる点を強調しました。

 

 

 

 

 後半はその応用編。やさしい日本語で書くコツについて述べ、保護者へのお知らせ文や教科指導(理科の実験)の一例を

示しました。もちろん、やさしい日本語を活用した教科指導は最終目標であり、実際は現場の先生と日本語教師が

協力し合いながら実施できるのが理想です。

 

 講演の前後に、先生方から外国ルーツの子どもたちについて個別にお話を伺う機会を得ました。

 現場の状況は本当に多種多様、そして「待ったなし」です。日本の先生方はとても有能でスキルが高く、今回のやさしい日本語もその一つとして活用されることでしょう。 ですが、

それにしても現場にもう少し人手があれば……と思わないではいられません。

 

 最近、国家資格となった日本語教師。国際色が強まる

小学校・中学校といった日本の教育現場でも、その果たすべき役割は少なくないように感じます。

もし、お役に立てることがあれば遠慮なくご相談ください。

                      (記 福田)