21日の福井県嶺北地方ー福井市でのやさしい日本語研修に引き続き、
24日に嶺南地方ー敦賀市でやさしい日本語研修を行いました。
会場の知育・啓発施設「ちえなみき」は、カフェや図書スペースもあり、本棚などの緩やかな仕切りのオープンな環境でした。
その一角のセミナー&スタディルームも「研修」という固いイメージではなく、とてもリラックスできる会場でした。
講師は松村、アシスタントは福田が担当しました。

この講座には県の職員、福祉関係、中学校の外国人生徒の支援員、企業の方など10名の方が参加され、
オブザーバーとして2名の外国人も参加していただきました。
いつものように、簡単なクイズをはさみながら、福井県に外国人がどのくらい住んでいるか、「やさしい日本語」とは何か、
英語よりやさしい日本語で伝えたほうが伝わりやすいこと、やさしく話すコツ「は・さ・み・です」などをお話ししました。
後半のワークショップでは、文の言い換えや防災無線の内容の説明など、実際にやさしく伝える練習に取り組みました。

参加された2名の外国人の方は、実際はいずれも日本語はかなり話せる方でしたが、
ワークショップでは「あまり話せない外国人」を見事に演じてくださいました。
参加メンバーは「どのように外国人に伝えたらいいか」を真剣に取り組み、
「短く伝えることが簡単そうで難しかった」「今後の窓口業務にも活かしたい」などの感想をいただきました。

最後に「このお二人は、本当はとても日本語がお上手なんです」と種明かしをしました。
外国人の方から、「せっかくグループでワークショップをしているのだから、1人で考えないで、
もっとみんなでいろいろ話し合った方がいいと思います」とダメ出しをもらいました。

いつもは、参加された方は研修が終わってアンケートを書いてすぐに会場を去る、というパターンですが、
オープンな環境と種明かしをして緊張が取れたのか、
しばらくそのまま話を続けている参加者が多かったのが印象的でした。
これを機会に、是非お仕事に役立てていただきたいと思います。(記:松村)
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