大阪府国際交流財団で「やさしい日本語」


ケミストリーが炸裂!  日本人+外国人
大阪府国際交流財団(OFIX)主催  やさしい日本語 研修 ~職場編~


2022年2月2日2時という、ニッと笑顔になりそうな日時に、大阪市のマイドームおおさかで
やさしい日本語の講座をいたしました。
講師は老邑敬子、アシスタントに高橋幸枝、畑中英理子という、こちらも笑顔には自信のある布陣です。


講座の依頼をいただいた公益財団法人大阪府国際交流財団は、平素より“やさ日に熱く取り組まれており
私たちには「職場のコミュニケーションツールとしての、やさしい日本語をテーマに」とのお話でした。

財団はすでに、今年度2回、やさしい日本語の講座を開催され、今回が3度目ということ。
しかし、外国人のいる職場の方でも、「やさしい日本語の必要性は理解できたが、実際に使うとなると難しい」
「失礼な言い方だと思われないか」という意見が多かったと伺い、私たちは、より実践的で
対話を楽しめる講座を目指しました。
 

 


参加者は、56人。うち10人は、日本在住の外国人の方々です。

国籍、在留歴、日本語のレベルも多様です。

一方、日本人側は、大阪の行政、国際交流に携わられている方、外国人労働者を雇用する企業などから
ご参加いただいき、多文化共生の縮図となりました。

 

今回は、コロナの影響で、フルリモートでの開催となり、大会議室には主催者と講師、アシスタントの
6人だけでしたが、PCの向こうから、参加者の笑い声やため息が、生き生きと伝わってきました。

 ウォーミングアップのチャットを使ってのクイズにもビビッドに反応してくださいました。 

 


前半は、大阪府の外国人の状況や、「やさしい日本語とは」の座学。

左脳をちょっぴり刺激!

やさしい日本語講座の受講経験者が多いと伺っていたので、1つでも新たな気づきをも
感じていただけるよう、工夫しました。

後半は、言葉と文の言い換えのワークショップ。

10のブレイアウトルームに分かれ、それぞれのルームに、外国の方に一人ずつ入っていただきました。


これが素晴らしいケミストリーを呼びました。

語彙と文の言い換えでは、「その言い方はわかりません」 
3年住んでいますが、その言葉、1回も聞いたことがありません」など、外国人側からダメ出しが続出。

さすがにこの時は、対面で行えていたらどんなに盛り上がったかと、残念無念でした。

 

文の書き換えでの「発熱、倦怠感のある方は参加をご遠慮ください」では、「倦怠感」を
「しんどい」と言い換えたチームに「しんどいは大阪弁です」とロシアの女性のするどい突っ込みが!

大阪人が声をそろえて「えーっほんま?!!  (ほんまです、関西弁です。)

また、「参加をご遠慮」を「来ないでください」と、はっきりと言い換えたら、ベトナムの男性が
「おわりに、元気になったら、来てくださいと言ってください。」と、やさしい指摘。

講師もアシスタントも目からうろこ。心のささくれが落ちる思いでした。


最後は、「やさしい日本語100%の答えはありません、相手に伝えようとする気持ち工夫が大切です。
そうすれば、120%のことを伝えられるかもしれません」と、いつものやさ日節を披露。

大きくうなずいてくださったみなさんに、感謝です。

 

いつか、リアルでお目にかかりましょう!

(記  老邑)