学校園で活用する「やさしい日本語」

 

「学校園で活用する『やさしい日本語』

〜日本語指導が必要な子どもと、その保護者への対応を考える〜」

 

10月25日(月)東大阪市立の幼稚園、小学校、中学校の先生方を対象とした
研修会(在日外国人教育研究協議会様主催)において、やさしい日本語を
テーマにしたセミナーをしました。

 

講演の後のワークショップでは、基本の言い換え練習のあと、中学校で使われている
「給食調査票」を題材に話し合いました。
どこが外国人にとって難しいのか、どのようにすればよりわかりやすくなるかを
グループで話し合い、アイデアを出してもらいました。

先生方からは、「今まで当たり前だと思っていたが、こんなに難しかったこと
に改めて気づいた」という声が聞かれました。
やさしい日本語の第一歩は、気づくことだと思いますのでその意味では
目標の一つは達成できたのではないかと思います。

同時に、言葉だけで伝えるのには限界がある、もっと視覚でわかる方法を
取り入れたほうがいいなどのアイデアも多く出されました。
役職や現場の垣根を越えて話し合いながら
「あ、その言い方いいね」

「それは、かえってわかりにくいんとちゃう」など、活発に意見交換
されていたのが印象的でした。

 


参加された先生方の中には、すでにやさしい日本語での取り組みを
始めようとしているが、
周りに理解してもらうのがなかなか難しいと
いった声もありました。

まだまだ「やさしい日本語」が認知されていない現状を再確認した次第です。

多国籍化が進む学校現場に、やさしい日本語が広まっていくように
今後も活動していきたいと思います。

(記 髙橋)